お盆中に観た映画3作品レビュー

お盆も最終日になり明日に仕事を控える身としては何とも言えない悲哀を抱えているのだけれど、このお盆期間中に観た映画(映画館)を簡単にレビューすることで少しばかりの現実逃避としたい。

 

◆バケモノの子


「バケモノの子」予告 - YouTube

 

一作目はバケモノの子。

細田作品はここのところサマーウォーズ・オオカミこども~に続き観ているが、本作は少し内容を盛り込みすぎて、特に後半部分において一つ一つのストーリーへの言及が薄いように感じた。完成度が高かったサマーウォーズに比べると特に強く感じる。*1

 

師弟関係がテーマなのだから、それを軸に深めていけばよいと思うのだけれど、途中で恋愛関係・親子関係を絡ませようとするから変に薄いと感じてしまったのかもしれない。前半部分はクマテツとキュウタの師弟関係のみを描いていた反面、後半部分では蓮(キュウタ)と楓の恋愛関係をメインに起きつつもサブでは親子関係、師弟関係を描いていたが、取捨選択をするのであれば、親子関係は思い切って切り離してもよかったのでは?と思わなくもない。

このあたり、興行的な観点から広い観客層を意識したのかもしれないけど、個人的な感想を言えばもう少し深く切り込んでほしかったと思う。

 

話は変わるが、最近の映画で恋愛が絡んでいない映画を最近は全く見ていない気がする。特に邦画。アメコミ映画でも恋愛シーンが盛り込まれていたし、現代映画においては盛り込むことが必須のテーマなのかもしれない。(それとも、昔から?)

 

◆アベンジャーズ~age of Ultron~


映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』予告編 - YouTube

 

非常に楽しみにしていたアベンジャーズの続編映画だが、非常にダイナミックで楽しめた反面、期待以上のものではなかったなという印象だった。

やはりその人気からかアイアンマンが主役を張っているのだが、どうしても演出が想定内になってしまっており、前作で見たような空中での変身(?)シーンのようなワクワクするような見せ場が無かったのは残念。*2

前作に比べてトーンダウン(もしくは同等)してしまった今回を踏まえて、次回作をどのように作っていくのかに期待したい。

 

◆Child 44


Child 44 Official Trailer #1 (2015) - Tom Hardy, Gary ...

何年か前の"このミス大賞"を取った作品の映画化作品。同タイトルの原作は僕としても非常に好きな作品のため、珍しく複数回読み直した作品でもある。

そのため今回の映画化の話を聞いて、リドリースコット*3がどのように仕上げるのかを非常に楽しみに思いながら観に行ったのだが、作品全体として分の脳内イメージ通りの作品となっていて嬉しかった一方で想定通りすぎるあまり原作から削られたシーンに対する物足りなさが生じてしまったのが残念だった。

それでも、原作と同様ソ連時代の内部統制の矛盾をスリリングに描き、作品全体を通した緊張感を持たしていた点は原作を忠実に反映していたと思うし、好きな俳優であるゲイリーオールドマンも観れた点では非常に満足している。

ちなみに原作はシリーズ化しており3部作あるのだけれど、恐らく続編の映画化は無いだろうなぁ。。

 

◆オマケ

ネットを検索していたところ、こんなMAD動画を見つけた。

当時は調べていなかったのだけれど、サマーウォーズと僕らのウォーゲームの類似性を指摘する声はやはり多々あったようだ。やはり僕らの世代のデジモン熱は強い。


【MAD】時をかけるぼくらのサマーウォーズ×Butter-fly (フル完全版) - YouTube

 

 

 

 

 

*1:サマーウォーズに関していうと、個人的に思い入れの深いデジモンの映画作品(僕らのウォーゲーム)をベースにしている分、非常に思い入れが強いということもある。

*2:確かにハルクとの戦いの中でのヴェロニカは面白かったのだが、それでも想定の範囲内だった印象が強い。。

*3:同監督(今回は”制作”だけど)の作品は、悪の法則以来2度目